ダイソンのドライヤーで「いちばん安いモデル」として名前が挙がるのがDyson Supersonic Origin(HD08)です。ただし2026年8月現在、ダイソン公式オンラインストアでは取り扱いが終了しており、アウトレット扱いになっています。
この記事ではダイソン公表スペックをもとに、現行の上位機Nural(HD16)と何が違うのか、そして流通在庫を今買う価値があるのかを整理します。
Dyson Supersonic Origin(HD08)の基本スペック
| 風量 | 2.4㎥/分(ダイソン公表値) |
| 本体質量 | 720g |
| 最大消費電力 | 1,200W |
| 風速調整 | 3段階 |
| 風温調整 | 4段階(高温/中温/低温/冷風・コールドショット) |
| 付属ツール | なめらかツール 1個のみ(マグネット式・360度回転) |
| 本体サイズ | 高さ245×奥行97×幅78mm |
| コード長 | 1.9m |
| メーカー評価 | ★4.7/5(26,845件・ダイソン公式)/85%が推奨 |
| 入手性 | 公式オンラインストアでは取り扱い終了。量販店・ECの流通在庫が中心 |
※ダイソン公表値(2026年8月時点)。
Dyson Supersonic Origin ヘアドライヤー(HD08・風量2.4㎥/分・720g)
実勢価格:流通在庫のため変動(2026年8月時点)
※公式ストアでは取り扱い終了。カラー違い・セット違いの在庫が混在するため、型番と付属ツールを確認してください。
HD16(Nural)との違いは2つだけ
同じダイソンの上位機であるSupersonic Nural(HD16)と並べると、差は驚くほど小さいことがわかります。
| 項目 | Supersonic Origin(HD08) | Supersonic Nural(HD16) |
|---|---|---|
| 本体質量 | 720g | 約712g(ほぼ同じ) |
| 消費電力 | 1,200W | 1,200W(同じ) |
| コード長 | 1.9m | 1.9m(同じ) |
| 付属ツール | 1個(なめらかツール) | 3個(ツヤ出し・低温・なめらか) |
| 頭皮センサー | なし | Nuralセンサー(頭皮に近づくと自動で温度を下げる)+スカルプモード |
| アイドリング機能 | なし | 置くと自動で風量が落ちる |
| 実勢価格 | 流通在庫のため変動 | 3万9千円台 |
つまり「乾かす基本性能」はほぼ共通で、差は自動化とツールの数です。頭皮の温度を自分で意識できる人、アタッチメントを使い分けない人にとっては、HD08で不足はありません。
正直に書く注意点
1. 720gは軽くありません。一般的な国産ドライヤーは500〜600g台が多く、SALONIAのような軽量機(約495g)とは200g以上の差があります。ロングヘアで乾燥に時間がかかる人ほど腕への負担が出るので、「風量で時短する代わりに重さを受け入れる」という割り切りが要ります。
2. 付属ツールが1個だけです。スタイリング用のアタッチメントを使い分けたい人には物足りません。ダイソンのアタッチメントは別売でも購入できますが、追加費用がかかります。
3. 入手性が読めません。公式ストアでの取り扱いが終了しているため、在庫がなくなれば買えなくなります。逆に言えば、流通在庫は値下がりしやすいタイミングでもあります。「安く買えたら買い、なければ現行機に切り替える」という構えが現実的です。
こんな人におすすめ/おすすめしない
| おすすめ | おすすめしない |
|---|---|
| とにかく速く乾かしたい人 | 軽さを最優先したい人 |
| ダイソンを最小コストで試したい人 | 頭皮の温度を自動で任せたい人 |
| アタッチメントを使い分けない人 | スタイリングまで1台で完結させたい人 |
| 値下がりした在庫を狙える人 | 長期の保守・入手性を重視する人 |
よくある質問
Q. 風量2.4㎥/分は他機種と比べてどうですか?
この価格帯では上位クラスです。ただし風量は測定条件がメーカーごとに違うため、他社の数値と厳密には比較できません。参考までに、公表値ではSALONIA スピーディーイオンが2.3㎥/分、パナソニック ナノケアが1.6㎥/分です。数値が近い機種どうしの差は体感に出にくいと考えてください。
Q. 冷風は使えますか?
使えます。風温は高温/中温/低温/冷風(コールドショット)の4段階。乾かし終わりに冷風でキューティクルを引き締める使い方ができます。
Q. HD08とHD16、どちらを買うべき?
価格差が1万円以上あるならHD08、差が小さいならHD16が素直です。HD16の優位はNuralセンサーによる頭皮の温度自動制御と3ツール付属で、乾かす速さそのものはHD08でも十分だからです。
Q. フィルターの掃除は必要?
必要です。ダイソンは月に1回程度のフィルター清掃を推奨しています。目詰まりすると風量が落ちて本来の速乾性が出なくなるので、ここは省略しないでください。
まとめ|「速乾だけ」を買うなら合理的
1,200Wという数字が洗面所に突きつける条件
ダイソン公式の製品仕様では、この機種の最大消費電力は1,200W、電圧は100Vです。カタログでは風量や重さほど目立たない数字ですが、実際に困りやすいのはこちらのほうです。100Vで1,200Wを使うということは、電流にすると12A。家庭の分岐回路が15A(1,500W)なら、このドライヤーを回している間に同じ回路へ残せる余裕は3A=300W程度しかありません。20A(2,000W)の回路でも残りは800W程度です。洗面所は洗濯機・浴室乾燥・電気シェーバー・ヘアアイロンが集まりやすい場所なので、「ドライヤーを強にした瞬間にブレーカーが落ちる」は十分起こり得ます。
電気代も同じ1,200Wから計算できます。電力量料金を1kWhあたり31円と置くと、1日の使用時間に対する目安は次のとおりです(契約プランで単価は変わるので、ご自分の検針票の単価に置き換えてください)。
| 1日の使用時間 | 1日あたり | 1か月(30日) | 1年(365日) |
|---|---|---|---|
| 5分 | 約3.1円 | 約93円 | 約1,100円 |
| 10分 | 約6.2円 | 約186円 | 約2,300円 |
| 15分 | 約9.3円 | 約279円 | 約3,400円 |
| 20分 | 約12.4円 | 約372円 | 約4,500円 |
ここで効いてくるのが「風量で時短する」という設計思想です。1,200Wという消費電力自体は一般的なドライヤーと大きく変わらないため、電気代を左右するのはW数ではなく、乾かし終わるまでの分数になります。1日20分かかっていた人が10分で終わるようになれば、年間で2,000円強の差が出る計算です。逆に、もともと5分で乾く髪量の人にとっては、電気代の面で得をする余地はほとんどありません。計算式そのものは家電の電気代の計算方法にまとめています。
もうひとつ、設置まわりの数字も先に確認しておく価値があります。公式仕様ではコードの長さが1.9m、本体は高さ245×奥行97×幅78mm。洗面台の鏡前コンセントなら余裕がありますが、コンセントが洗濯機側の壁にしかない間取りだと、1.9mでは届かないことがあります。また電圧は100Vと表記されており、海外電圧に対応する記載は公式仕様にありません。渡航先での使用が前提なら、この機種は選択肢から外して考えるのが安全です。
買う前に自分で確認する手順
- 分電盤を開き、洗面所・脱衣所の回路が15Aか20Aかをブレーカーの表示で確認する。
- 同じ回路につながっている機器(洗濯機、浴室暖房乾燥機、電気ケトルなど)の消費電力を本体ラベルで拾い、1,200Wを足しても回路の上限を超えないかを計算する。
- コンセントから実際に乾かす位置まで測り、1.9mで届くかを確認する(届かない場合は1,200W対応の定格を持つ延長コードが必要)。
- 検針票で自分の電力量単価を確認し、上の表を自分の単価に置き換えて年間額を出す。
CONCLUSION
乾かす性能は上位機とほぼ同じ。違いは自動化とツールの数だけ。
風量2.4㎥/分・720g・1,200Wという中身はHD16と共通で、差はNuralセンサーの有無と付属ツールの数に集約されます。公式では終売のため入手性は読めませんが、値下がりした在庫を捕まえられるなら費用対効果は高いモデルです。他機種との比較はドライヤーおすすめ5選、高価格帯だけを比べたい場合は高級ドライヤー5選にまとめています。
価格について:記載の価格帯はAmazonの実勢価格をもとにした目安です。セールや在庫状況により変動するため、購入前に必ずリンク先で最新価格をご確認ください。



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