ゲーミングチェアは「安いのに高機能なオフィスチェア」として在宅ワークで選ばれることが増えました。実際、同じ2〜5万円ならリクライニング角度もヘッドレストもゲーミングチェアのほうが充実しています。ただし仕事で1日8時間座る用途に限ると、ゲーミングチェアがオフィスチェアの上位互換になるわけではありません。向き不向きがはっきり分かれる道具です。
本記事では、在宅ワークと兼用する前提でゲーミングチェアを3台選びました。分ける軸は座面素材(ファブリック/EPUレザー/高耐久PUレザー)と保証年数です。価格・評価・レビュー件数・実寸はすべて2026年8月4日にAmazonの商品ページで実測した値です。ゲーミング要素が不要ならオフィスチェア側のワークチェア3選、予算3万円以下なら腰痛対策チェア5選のほうが合います。
ゲーミングチェア 在宅ワーク兼用 3選|素材別 比較表
| No | 商品 | 実勢価格 | 座面素材 | サイズ(奥行×幅×高さ) | 保証 | Amazon評価 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| No.01 | Dowinx ファブリック | 2万円台 | ファブリック | 80×55×132cm | — | ★4.3(1,775件) |
| No.02 | DXRacer Drifting | 4万円台 | EPUレザー | 57×50×132cm | — | ★4.4(413件) |
| No.03 | AKRacing Pro-X V2 | 5万円台 | 高耐久PUレザー | 65×65×127cm | 5年 | ★4.5(3,306件) |
※価格は変動するため価格帯で表記しています。評価・レビュー件数・寸法は2026年8月4日時点のAmazon商品ページの実測値です。
仕事で使うなら見る3条件
① 座面素材 ── 夏の蒸れか、手入れの楽さか
ゲーミングチェアの多くはPUレザー張りです。見た目と手入れの点では有利ですが、1日8時間座る在宅ワークでは夏場の蒸れが最大の不満になります。冷房を強くして解決するとコストが上がるので、通気を優先するならファブリック、デスクで飲食する頻度が高いならレザー系、と用途で割り切るのが現実的です。今回はこの分岐がそのまま3台の選定軸になっています。
② 「バケットシート形状」が自分の座り方に合うか
ゲーミングチェアの座面と背もたれは、体を左右から挟み込むバケット形状が基本です。ゲームのように正面を向き続ける用途では体が安定しますが、資料を横に置く、あぐらをかく、頻繁に姿勢を変えるといった働き方では窮屈に感じることがあります。姿勢を変える回数が多い自覚があるなら、フラット座面のオフィスチェア側を検討したほうが満足度は高くなります。
③ 高さと奥行 ── 部屋に入るかを先に測る
見落とされやすいのがサイズです。ゲーミングチェアはヘッドレスト込みで高さ130cm前後になるものが多く、部屋の圧迫感は想像以上です。奥行も80cm級があり、デスク後方の引き代が足りないと出入りのたびに椅子をずらすことになります。今回の3台では奥行57cmのNo.02が最もコンパクトです。購入前にデスク後方の空きを実測してください。
編集部の選定基準
今回は「ゲーミング性能」ではなく「在宅ワークと兼用したときに困らないこと」を基準に選びました。リクライニング角度やヘッドレストの有無はどの製品も似た水準に達しており、実際の満足度を分けるのは素材と保証だからです。そこでファブリック・EPUレザー・高耐久PUレザーから1台ずつ選び、価格・評価・レビュー件数・実寸を同日にAmazonの商品ページで実測しました。編集部は3台とも所有していないため、口コミとメーカー公表スペックの突き合わせによる選定であることを明記しておきます。
ゲーミングチェア 在宅ワーク兼用 3選(2026年8月 実測)
在宅ワーク兼用で最初に見るべき1台。理由は素材で、ファブリック張りなので夏場でもレザーのように背中が張り付きません。1日8時間座る用途では、この差が快適さの大半を決めます。座面にポケットコイルを使っているのも実用的で、ウレタン一枚張りの安価な機種で起きがちな「半年で底付きする」現象を避けやすい構造です。レビュー1,775件で★4.3と母数も厚く、2万円台では堅い選択になります。
- ファブリック張りで通気性が高い。夏の在宅ワークで背中が蒸れにくく、冷房を強くしなくて済む
- 座面がポケットコイル。ウレタン一枚張りより底付きしにくく、長時間の着座に向く
- 8方向調整の4Dアームレスト。キーボードとマウスの距離に肘を合わせられる
- 170°リクライニングで、昼休みに横になれる角度まで倒せる
- レビュー1,775件で★4.3。2万円台の価格帯では評価の母数が最も厚い部類
- 高さ132cmと非常に背が高い。天井が低い部屋やロフト下では圧迫感が出るので事前に採寸を
- 奥行80cmは3台で最大。デスク後方に80cm以上の引き代がないと出入りが窮屈になる
- ファブリックは飲み物をこぼしたときの手入れがレザーより面倒。デスクで飲食する人はNo.02かNo.03を
- ゲーミングチェア共通だがバケット形状で座面が体を挟む。あぐらや姿勢を頻繁に変える人には窮屈に感じられる
手入れの手間を最小にしたい人向け。EPUレザーは従来のPUレザーより耐摩耗性と柔軟性を高めた素材で、汚れを拭き取るだけで済むのがデスクで飲食する在宅ワーカーには効きます。ヘッドレストとランバーサポートは起毛のあるファブリック生地で、レザーが直接肌に触れる面積が減らしてあるのが実用的な設計です。奥行57cm・幅50cmと3台で最もスリムで、部屋を圧迫しにくいのも在宅向きです。
- EPUレザーで汚れを拭き取るだけ。デスクでコーヒーを飲む人の手入れコストが小さい
- 奥行57cm・幅50cmと3台で最もスリム。1Kや寝室兼書斎でも収まりやすい
- ヘッドレストとランバーサポートはファブリック生地。肌に触れる部分だけレザーを避けた構成
- コールドキュアウレタンフォームの高反発座面で、体圧を分散する設計
- ヘッドレストは3段階の高さ調整付き。身長に合わせて首の支点を変えられる
- レザー系のため、真夏に冷房なしで長時間座ると背中が蒸れる。通気を優先するならNo.01を
- 高さ132cmでNo.01と同じく背が高い。部屋の圧迫感は避けられない
- レビュー413件で★4.4。信頼できる水準だがNo.03の3,306件と比べると母数は薄い
- EPUレザーも消耗品で、経年で表面が剥離する可能性はある。5年以上使う前提ならNo.03の保証を重視したい
5年使う前提なら、ここが最も安心。Pro-X V2の強みは性能そのものよりメーカー5年保証とJIS規格適合という、長期利用の裏付けです。ゲーミングチェアで一番多い故障はガスシリンダーとキャスターですが、保証が長ければ実質的な年あたりコストは大きく下がります。レビュー3,306件で★4.5と、今回の3台で評価の母数と水準の両方が最も高い製品でもあります。
- メーカー5年保証。年あたりで割ると2万円台のチェアを2回買い替えるより安くなる可能性がある
- レビュー3,306件で★4.5。今回の3台で評価の母数と水準が最も高い
- JIS規格適合をうたっており、耐久試験の裏付けがある
- 高耐久PUレザーで、日常の手入れは拭き取りで完結する
- 奥行65cm・幅65cm・高さ127cmと、ゲーミングチェアとしては素直なサイズ感
- 5万円台と3台で最も高い。1日3時間以下の使用なら投資回収の実感は出にくい
- PUレザーなので夏場の蒸れは避けられない。通気重視ならNo.01のファブリックを
- 重量があるため組立と移動はひとり作業だと負担が大きい。搬入経路を先に確認しておきたい
- ホワイトは皮脂汚れが目立ちやすい。手入れ頻度を下げたいなら濃色を選ぶほうが無難
口コミで多い「後悔」の境界線
ゲーミングチェアの低評価レビューには、製品の欠陥ではなく用途のミスマッチが原因のものが多く含まれます。
「腰痛が治る」と期待して買った
ゲーミングチェアのランバーサポートは多くがクッションを紐で固定する方式で、オフィスチェアの内蔵式ランバーサポートのように位置を微調整できるわけではありません。腰痛の改善そのものが目的なら、腰痛対策チェアや可動式ランバーサポートを備えたワークチェアのほうが素直に効きます。姿勢まわりの整え方は在宅デスクのエルゴノミクスガイドにまとめています。
座面が高くて足が浮いた
ゲーミングチェアは座面高の最低値が45cm前後の機種が多く、身長160cm以下だと足裏が床につかないことがあります。足が浮くと腿の裏が圧迫され、1時間で痺れが出ます。座面高の下限を必ず確認し、届かない場合はフットレストの併用を前提に予算を組んでください。
組立を甘く見ていた
ゲーミングチェアの梱包重量は20kg超が普通で、開梱から組立完了まで、ひとりだと60分前後かかります。背もたれを座面に固定する工程はとくに力が要り、支える人がいると格段に楽です。平日夜に受け取って当日から使う想定なら、時間と人手を先に確保しておいてください。
よくある質問
Q. ゲーミングチェアとオフィスチェア、在宅ワークにはどちらが向きますか?
予算2〜5万円という条件では装備の多さはゲーミングチェア、姿勢の追従性はオフィスチェアという住み分けです。リクライニングして休憩する時間が多いならゲーミングチェア、座ったまま前傾と後傾を行き来する働き方ならオフィスチェアが向きます。判断に迷うなら、まず自分が1日に何回姿勢を変えているかを意識してみてください。
Q. ファブリックとレザー、結局どちらを選ぶべきですか?
冷房の効きが弱い部屋で作業するならファブリック、デスクで飲食するならレザーが判断の分かれ目です。ファブリックは通気で勝り、レザーは手入れで勝ります。どちらも耐久性の差は小さく、実際に不満につながるのはこの2点なので、自分の作業環境で切実なほうを取れば失敗しません。
Q. 安いゲーミングチェア(1万円以下)はやめたほうがいいですか?
短期間の利用なら選択肢になりますが、1日6時間以上の在宅ワークだと座面のウレタンが半年から1年で潰れるという声が目立ちます。座面の構造がウレタン一枚張りか、ポケットコイルやモールドウレタンを使っているかを商品ページで確認してください。2万円台でもポケットコイル座面のNo.01のような選択肢はあります。
👉 デスク環境全体を組み直したい人は、在宅デスク環境の完全ガイドへ。画面・姿勢・接続・音・光の悩み別に全記事を整理しています。
▶ No.1のDowinxは単品レビューでさらに深掘りしています → Dowinx ゲーミングチェア レビュー|注意点4つと買っていい人
まとめ|ゲーミングチェアは「休憩の質」で選ぶ道具
CONCLUSION
仕事の姿勢はオフィスチェア、休憩の姿勢はゲーミングチェアが得意
ゲーミングチェアの本領は、170度まで倒して昼休みに横になれることや、ヘッドレストに頭を預けて考えごとができることです。逆に、座ったまま前傾と後傾を細かく行き来する働き方には向きません。在宅ワーク兼用で選ぶなら、まず通気性のNo.01。手入れの楽さを取るならNo.02、5年保証で長く使うならNo.03。どれを選ぶにしても、部屋に入るサイズかどうかだけは購入前に実測してください。
価格について:記載の価格帯はAmazonの実勢価格をもとにした目安です。セールや在庫状況により変動するため、購入前に必ずリンク先で最新価格をご確認ください。






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